オートマチックエアディストリビューションプログラムと並んで、運転席側には 3 つの、助手席側には 2 つのマニュアルエアディストリビューションプログラムが用意されています。 このプログラムによって、ベンチレーションフラップおよびフットスペースフラップを互いに独立して、かつ温度設定値とも無関係に開閉することができます。 運転席および助手席のデフロスト操作は、安全上の理由から、ドライバー側で行うようになっています。
このプログラムにより、エアコンディショナーを作動させた場合に、デフロストおよびフットスペースのダクトから冷却エアを吹き出すことができ、また、冬季にはベンチレーショングリルからホットエアを吹き出すことができます。
これにより、オートマチックプログラムでは満たすことができない要求にも応えられます。
IHKA では、エアアウトレットフラップを無段階に作動させるため、システムには 10 個のステップモーターが取り付けてあります。 これらはステップモーターと減速ギアで構成されています。
フレッシュエアフラップの操作は、4 ケーブルを介して制御されるステップモーターが行います。 その他の全てのフラップは、新型のバス制御モーターで行います。 これらのモーターには、それぞれ電子回路があり、電子的なコーディング(回路上のアドレス指定)が行われています。つまりそれぞれのモーターは、固有の取付け位置にのみ取り付けなければなりません。
注意事項
これらのモーターには、それぞれ電子回路があり、電子的なコーディング(回路上のアドレス指定)が行われています。つまりそれぞれのモーターは、固有の取付け位置にのみ取り付けなければなりません!
複数のコンポーネントをモーターの電子回路に組み込んだことにより、コントロールユニット部分を小さくすることができ、これにより操作パネルに統合することができました。 これにより、独立したコントロールユニットの必要がなくなりました。
別の利点として、5 台までのモーターが共通の 3 芯ケーブルに接続されています(従来は 1 台のモーター毎に 6 個のターミナルで接続)。 モーターには、電子回路用コネクターが左向きあるいは右向きになっている 2 つのバリエーションがあります。