従来のモデルとは異なり、E39 はラジオを標準装備しています。デザイン上および人間工学の観点から、E39 センター コンソールの表示エレメント及び操作エレメントの総数が低減されたため、プライマリー機能に関して(音量、選局ボタン、サーチ、音源選択など)マルチ インフォメーション ディスプレイを介して操作されるラジオが装備されています。並行して音量調整とサーチをマルチファンクション ステアリング ホィールから操作でき、メーター パネル(IKE)にテキスト表示されます。
E39 用に提供されるラジオ仕様:
ラジオの名称 |
操作パネル |
BMW 内部コード |
---|---|---|
BMW Reverse RDS |
専用 |
C32 |
BMW Business RDS |
IRIS または MID |
C33 |
BMW Business CD RDS |
IRIS または MID |
CD33 |
BMW Professional RDS |
MID |
C34 |
BMW オンボード モニター ラジオ |
オンボード モニター |
C23 |
ラジオ C33、CD33、C34 および C23 は IRIS、MID またはオンボード モニターに接続して操作されるので、これらのラジオ用の盗難防止装置(ラジオ コード)は必要ありません。C32 のラジオ ユニットと操作パネルはユニットになっているので、コード機能(電源電圧へのターミナルを外して再接続した後に作動)で保護されています。
IRIS の操作パネルには以下用の操作および表示エレメントが含まれています:
IRIS のボタンを押すことにより、信号が I バス/K バス信号を介して該当するコントロール ユニットに転送されます:
これらのコントロール ユニットは I バス/K バスを介して、IRIS のディスプレイに表示されるテキスト信号を送ります。
MID は、IRIS で操作可能な機能の他にオプションが取り付けられると導入されます。
装備範囲に応じて、MID には以下のための操作および表示エレメントが含まれています:
コンポーネントは I バス/K バスを介してネットワーク化されています。MID のボタンを押すことにより信号は I バス/K バス信号を介して該当するコントロール ユニットに転送されます:このコントロール ユニットは I バス/K バスを介して、MID のディスプレイに表示されるテキスト信号を送ります。
家庭用ラジオとは異なり、カー ラジオの受信条件は常に変化します。ある場所での受信状態は良好でも、ほんの少し離れただけで受信が非常に悪化することもあります。受信状態を点検するには、円を描いて走行します。回転走行(円周上を周回)ではリア ウィンドウ アンテナがすべての方向に向きます。
リア ウィンドウには、AM(振幅変調)および FM(周波数変調)帯のアンテナが装備されています。受信信号はアンテナ アンプで増幅され、高周波ケーブル(HF ケーブル)を通って直接ラジオに送られます。
ダイバーシティ アンテナを特別装備している場合には、AM 領域専用のアンテナ 1 本と、FM 領域専用の独立したアンテナ 3 本を接続します。ダイバーシティ アンプでは、3 種の FM 受信信号が HF ケーブルを介して周期的にラジオに切り換えられます。ラジオからは、受信アンテナ信号の品質について(中間周波信号で)ダイバーシティ アンテナに応答があります。ダイバーシティ アンテナは、その時点で 3 つのアンテナのうちのどれが最も受信感度がすぐれているかを検知して判断し、次の測定周期まではそのアンテナをラジオに接続します。中間周波信号の異常が生じた場合には、リア ウィンドウに垂直に配置されたアンテナ(FM 1)を使用します。
ラジオは、2つのスピーカーシステムを装備しています。ステレオ システムの場合は、アンプが切り換えられるアクティブ - Top HiFi システムとは異なり、スピーカーが直接ラジオに接続されています。
ステレオと同じ機能のスピーカー(同一部品)、以下の部品が付いています:
ドーム ツィーターはステレオと異なるコネクターのピン配列のために、フロント側ボックス内蔵の分波器を介して作動するのではなく、すべてのスピーカーと同様に直接アクティブ アンプにより制御されています。
スピーカーの数および取付け箇所はアクティブ HiFi と同じですが、性能は一段と高まり、さらに以下の部品が追加されました。