ビット 2、SBDH 付き(GSM および WDCT ネット)
Siemens SBDH(コードレス受話器操作パネル)は WDCT アンテナを介して無線でビット 2 と接続されています。 I/K バス インターフェースを介して、システム回路とのデータ交換が行われます。 これにより、ボード モニター、MID およびマルチ ファンクション ステアリング ホィールを介しての操作が可能です。 ハンズ フリー通話はマイクロフォン、装備されているオーディオ装置、ラジオ、DSP またはダブル コイル スピーカーを介して行われます。 ハンズ フリー通話中、他の音源はコントロール ユニットによって停止されます。
SMS ニュースの受信および転送は可能です。 このテキスト表示は SBDH1 と SBDH2 ならびにボード モニターと MID において読み出されます。 SIM カードには、個人的な電話番号が保存可能です。
外部接続部が別に設けられているため、データ伝送 またはファックス伝送も行うことができます。
SBDH 付き Siemens 製自動車電話(固定式)は、以下のコンポーネントから構成されます:
コードレス受話器操作パネルは、従来のスパイラル ケーブルで電源を供給された受話器に代わって使用されます。 Eject ボックスの配線接続部は廃止されました。 コミュニケーションは無線によって行われ、これまで以上に自由度が広がります。 通話は車両の近辺(約 10m)でも可能となります。
Eject ボックスは SBDH 用ベーシック ステーションおよびセントラル ステーションです。 オプションのタンデム装置の場合、リア センター アーム レストの 2 つ目の Eject ボックスに 2 つ目の SBDH があります。 受話器はキーボードと一緒に上方または下方へ取り外すことができます。
SBDH とビット 2 間のデータ伝送は 1 本の WDCT アンテナを介して行われます(ワールド ワイド デジタル コードレス自動車電話アンテナ(2.46 GHz)。
コードレス受話器操作パネルはアキュムレーターによって電源供給されます。 一体型チャージング システムによって、バッテリーは 1/3 以下の容量になって初めて充電されます。 そのために SBDH は Eject ボックス内にセットされていなければなりません。 充電は Kl.R がオンになっている場合にのみ開始されます。
注意:バッテリー ボックスを開けた後、充電手順は約 10 時間継続して行われます。 このフォーマット手順によって、静電流の発生が高まります。
注意: バッテリーを外部で充電しないこと!!
Eject ボックスは、自動車電話受話器のセントラル機能として用いられます。 Eject ボックスには、電圧レギュレーターと SIM カード リーダーが含まれます。 Eject ボックスはセンター アーム レストに取り付けられています。
ISM 帯域(インダストリアル サイエンス メディカル 2.46 GHz)はすべての国々で認可されているわけではありません。 Eject ボックスのスイッチで、WDCT 作動をオフ/オンすることができます。 オフ手順で ISM 帯域の BIT2 コントロール ユニットと SBDH は作動解除されます(WDCT スイッチは 「0」 位置)。
WDCT スイッチが「0」にあると、Kl.R を新たにオンにした後、SBDH への無線接続は構成されません。 SBDH はもう機能しません。 自動車電話は受話器なしでしか使用できません。
電圧供給は Kl.30(+6V)と 31 を介して確保されます。 Kl.58g は SBDH のライトに信号を送ります。
ビット 2 コントロール ユニットには、以下のコンポーネントが含まれます:
I/K バス インターフェースを介して、システム回路とのデータ交換が可能となります。 これにより MFL、BM または MID を介した自動車電話の操作が可能となります。
WDCT ベーシック ステーションには最大で 10mW の伝達パワーがあり、WDCT アンテナを介して SBDH と連絡しています。 伝達パワーは需要に応じて変調されます。
BIT 2 コントロール ユニットは、トランク ルーム内左に取り付けられています。
Kl.R または 15 からイグニッション スイッチ位置「0」に切り換えられると、自動車電話はまだアフター ランニングの状態に留まります。 アフター ランニング(タイマー)は 0 分と 120 分の間で、受話器の自動車電話メニューによって調整できます(取扱説明書を参照)。標準値として 0 分に調整されています。
ハンズ フリー通話はマイクロフォンおよび装着されているオーディオ装置、ラジオ、DSP またはダブル コイル スピーカーを介して行うことができます。 ハンズ フリー通話中、他の音源はビット 2 コントロール ユニットによって停止されます。
コミュニケーションはデジタル全 2 重伝送で行われます。 つまり NF は 2 人の通話参加者のために登録されています。 話し、一緒に聞くことが同時にできます。
ダブル コイル スピーカーは、必ずハンズ フリー ユニットと接続して取り付けられています。 オーディオ側の コイルは呼出しの前後ではミュートに切り換えられます。 2 つ目のコイルはコミュニケーション ガイドに用いられます。
ビット 2 コントロール ユニットは DSP 非装着 車両の場合、ダブル コイル スピーカーに直接接続されています。 DSP 装着車両の場合、スピーカーはユニットに直接接続されています。 ダブル コイル スピーカーは、左右フロントに取り付けられています。
GSM アンテナを介して、ビット 2 コントロール ユニットはモバイル無線ネットから通話が送受信されます。 広帯域アンテナは周波数 900 MHZ 用に設計され、2 つのビーム アンテナから構成されています。
GSM アンテナは、モデルに応じて以下の箇所に取り付けらています:
モデル |
取付け位置 |
E38 |
ルーフ アウター シェル上のグループ アンテナ |
E39 |
ウィンドウ アンテナ |
E39/2 |
ルーフ アウター シェル上のアンテナ |
E46 |
ルーフ アウター シェル上のアンテナ |
E46C |
アンテナ |
E53 |
ルーフ スポイラー下のアンテナ |
WDCT アンテナは無線を介して SBDH とコミュニケーションを行います。 取付け位置は、モデルに応じて以下のように表示されます:
モデル |
取付け位置 |
E38 |
リア シェルフの下 |
E39 |
リア シェルフの下 |
E39/2 (ツーリング) |
左サイド トリム パネルの下 |