メーターパネルが、主としてドライバーに向けて重要な車両状態のすべてを表示するのに対し、オンボードモニターは、ドライバーと搭乗者のための補助的な表示用として取り付けられています。オンボードモニターのディスプレイシステムからは、重要な表示の選択を減らしてドライバーの操作を軽減しています。また走行時の安全性を考慮し、動きのある画面情報(例:テレビ画面)は、車両が停止しているときにだけ見ることができるようになっています。後席用として、TV用に別のモニターが接続できます。
オンボードモニターには車両情報、ナビゲーション、テレビ放送、ビデオ、文字放送、ラジオ、電話およびチャイムなどの情報機器が表示されます。
この新型の補助ディスプレイボードは以下のコンポーネントで構成されています:
注意事項
液晶オンボードモニター(BM)とビデオモジュール(VM)は、機能上たがいに密接な関係にあります。コンポーネントのトラブルシューティングには専用の診断プログラム「ビデオモジュール」を使用します。
オンボードモニター操作パネル(BMBT)の電子回路は、キーおよびノブ操作によるインフォメーションをまとめてIバスへの伝達を行います。
作動中は、電話やラジオからIバスデータメッセージを介して、またパーキングヒーター作動中にはヒーターおよびエアコンディショナーの電子回路によって、発光ダイオード(LED)が点灯します。
カセットプレーヤーの機能は、オンボードモニター操作パネル(BMBT)によって制御されます。カセットプレーヤーの制御は、Iバスを介してラジオから行われます。
フォトトランジスターによって測定された車外の明るさとメーターパネルの輝度調節の情報とを併せて、発光ダイオード(LED)およびキー(ボタン)のバックアップ照明の輝度が調整され、オンボードモニターのバックアップ照明のための信号(PL信号)を発生させます。
オンボードモニター操作パネルは、キーボードおよびカセットプレーヤー用の作動電圧を発生させます。
スイッチオン:
イグニッションキー位置が1、またはIバスが作動しているとき、またはイグニッションキー位置が0で「クロック」キーが押されたときにオンボードモニター操作パネル(BMBT)はオンになります。
電話キー:
電話の通話開始および終了を行います。発光ダイオード(LED):
クロックキー:
TV画面に時刻表示を呼出し/解除します。時計は、オンボードモニターがオフのときにも呼び出すことができます。キーを押し続けると、パーキングヒーター/パーキングベンチレーションをオフにすることができます。パーキングヒーター/パーキングベンチレーションが設定されている場合、キーのベンチレーションマークが赤く点灯します。パーキングヒーターまたはパーキングベンチレーションが作動中、マークは点滅します。
MENUキー:
メインメニューを液晶オンボードモニターに表示します。
オンボードモニターのノブ:
ノブを回して、液晶オンボードモニターの機能を選択します。ノブを押すと決定されます。
ディスプレイキー:
オンボードモニターにラジオおよびクロック用ウィンドウを表示します。
ボリュームノブ:
ノブを回して、ラジオおよびカセットプレーヤーのボリュームを調整します。ノブを押すたびに、ラジオはオン/オフになります。ラジオの発光ダイオードは、ラジオがオンのときオレンジ色に点灯します。
TONEキー:
TONEキーで、フェーダー、バランス、低音および高音の調整を選択できます。サーチ/スクロールキーで調整します。TONEキーを2秒間押すと、すべてのトーンコントロールがセンターポジションになります。
SELECTキー:
サーチ/スクロールキーの切換え:
サーチ/スクロールキー:
ステーションキー:
ラジオモードのとき:記憶されている6つの放送局から1局を選択。
CDモードのとき:CDチェンジャーの1〜6を選択。
FM/AMキー:
FM波とAM波のラジオバンド切換え。
TPキー:
ラジオ交通情報放送の選択のみ。
RDSキー:
デジタル放送検知をラジオウィンドウに表示。
ドルビーキー:
ドルビー機能のオン/オフ、ドルビーBとCの切換え。
MODEキー:
ラジオ、カセットおよびCDの選択。
プログラム切換えキー:
カセットプレーヤーの回転方向の切換え。
EJECTキー:
カセットの取り出し。
いずれかのキーを押すと、Iバスにデータメッセージが送出されます。キーを押し続けていると、わずかな遅延時間の後、「キーはまだ押された状態」という別のデータメッセージが送出されます。キーから手を離すと、「キーが解除された」というデータメッセージが送出されます。
クロックキーを操作すると、オンボードモニター操作パネル(BMBT)がオンになります。
EJECTキーを押すと、オンボードモニターからカセットへのデータメッセージ送信と共に、カセットが即座に取り出されます。
複数のキーを同時に押しても、オンボードモニター操作パネル(BMBT)は反応しません。
カセットモードでは、ラジオのキーがカセットプレーヤー用の操作キーとして機能しますが、キー操作で送られるデータメッセージは、ラジオ操作の場合と同じものを送出します。データメッセージはオンボードモニターの操作パネル(BMBT)からラジオに伝送され、ラジオ内部で評価を行い、必要に応じてカセットプレーヤーの操作に関するデータメッセージをフィードバックします。
すべてのキーはバックアップ照明付きです。直接Kl.58gに接続して点灯します。
オンボードモニターのノブ:
ノブを回して、オンボードモニターの機能を選択します。ノブを押すと決定されます。
ボリュームノブ:
ノブを回して、ラジオおよびカセットプレーヤーのボリュームを調整します。ノブを押すと、ラジオがオン/オフできます。ラジオがオンのとき、ラジオのLEDはオレンジ色に点灯します。
発光ダイオード(LED)は、点灯/点滅します。
発光ダイオード(LED)は、メーターパネルエレクトロニクス(IKE)コントロールユニット、電話、ラジオからのIバスデータメッセージによってオンになります。LEDをオフにするためのIバスデータメッセージが、オンボードモニター操作パネルに届くまで、対応するLEDはオンのままとなります。
電話のLED:
ラジオのLED:
ボリュームノブを押すたびに、ラジオがオン/オフします。ラジオのLEDは、ラジオがオンのとき、オレンジ色に点灯します。
パーキングヒーター/ベンチレーション用LED:
パーキングヒーター/パーキングベンチレーションが設定されている場合、キーのベンチレーションマークが赤く点灯します。パーキングヒーターまたはパーキングベンチレーションが作動中、マークは点滅します。
カセットプレーヤー一体型ラジオに標準装備されています。
オンボードモニター操作パネル(BMBT)は、ラジオキーの操作とカセットプレーヤーの状態を、Iバス信号を介してラジオに伝送します。ラジオは、カセット機能が制御されているかどうかを判断し、必要に応じて対応するデータメッセージをオンボードモニター操作パネル(BMBT)にフィードバックします。オンボードモニター操作パネル(BMBT)は、カセットプレーヤーの要求された機能を作動させます。カセットプレーヤーの状態は、変更があるたびにラジオに伝送されます。
例外:EJECTキーを押すと、カセットは即座に排出されます。続いて、エジェクト(排出)のデータメッセージがラジオに伝送されます。
カセットプレーヤーからのトーン信号は、標準的な増幅が行われ、さらに低周波出力はラジオでも増幅されます。低周波の出力は、ショートによって使用不能になることはありません。
オンボードモニター操作パネルには、12ピン(青)のELOコネクターがあります。
カセットプレーヤー付きオンボードモニターの操作パネルには、電源用ケーブル、Iバスケーブルおよびキーバックアップ照明用ケーブルが接続されています。
コネクターの一部に、カセットプレーヤーの低周波用ケーブルが割り当てられています。このケーブルは、ねじられていてシールドされていないケーブルです。
モニターへは、オンボードモニターのオン/オフ用および輝度調整用接続ケーブル(PLケーブル)だけが接続されています。
オンボードモニター操作パネルは、PLケーブルを介してオンボードモニターをオンまたはオフにします。PL信号は、液晶ディスプレイのバックアップ照明をオンまたはオフにするときに使用されます。