ドライビング スタイル評価のほかに、さらに 4 つのシフト プログラムから 1 つを選択するための機能があります。 このプログラムは、非常に快適な燃費志向のものから非常にスポーティなものまであります。
これにより、ドライバーは手動で走行プログラムを切り換えることができます。 S プログラム(スポーツ)を選択すると、直接スポーティなシフト プログラムになります。 これは、再度 A プログラム(アダプティブ)を選択するとキャンセルされ、再びアダプティブ機能が作動されます。 車両のエンジンを始動するたびに、必ず A プログラムが選択されます。
急な勾配の坂を上る際、または非常に重いものを牽引している場合は、走行性能志向のシフト プログラムが選択されます。 これにより、不安定なシフトを阻止できます。
ゆっくりとした加速時に駆動輪が空転した場合には、ウィンター プログラムが選択されます。 この場合は 2 速ギアで発進し、すぐにより高いギアにシフトされます。 このような走行状況の評価は、アンチロック ブレーキ システム(ABS)のセンサーにより行われます。 フロントおよびリア ホィールの回転数の差により、ウィンター プログラムが検知されます。 高トルクでグリップのある路面への接触が数秒間検知されると、すぐにウィンター プログラムは自動的にキャンセルされます。
上記のシフト プログラム選択基準に応じた自動ギア選択のほかに、特別な走行状況を検知する 4 つの特別機能があります。
アクセル ペダルを操作せずに山道走行する際はシフト アップが抑制されます。 ドライバーがブレーキ ペダルを踏むと、走行を助けるために 1 つ下のギアにシフト ダウンされます。 これによりエンジン ブレーキの効きがよくなります。
アクセル ペダルをすばやく戻すと、シフト アップされません。 したがってアクセルからブレーキにすばやく切り換えるような走行状況下では、エンジン ブレーキをより効果的に利用することができます。 スポーティな走行を行っている場合は、この機能により頻繁なシフトの切換えを行わずにすみます。
このような走行状況下では 1 速にシフト ダウンできません。 車両は自動的に 2 速で発進します。 これにより走行の快適性は高まり、燃費が向上し、動きはスムーズになります。 フル出力を得るために、アクセル ペダルを強く操作するとシフト ダウンが行えます。