後席温度調節
温度調節は、電子回路によりリヒート方式で行われます。エアコンディショナー作動時は吸入空気が一定値まで冷却され、顧客が設定した温度まで再び暖められます。左右の後席乗客用の温度は、別々に調節することができます。2 個の温度センサー、室内温度センサー、エバポレーターセンサーに基づいて電子回路は温度調節を行います。また、K バスを介して外気温度と水温も伝送されます。
温度調節は以下のコンポーネントが担当します:
- エバポレーター。吸気温度を一定値付近まで下げます。
- フロントおよびリアの冷却回路用にシャットオフバルブが 1 個ずつ。このバルブは無通電時は閉じ、通電時は開きます。
- リアヒートエクスチェンジャー用ウォーターシャットオフバルブ。FHK によりリレーを介して制御されます。 このバルブは無通電時は開き、通電時は閉じます。
- ブロワーファイナルステージ
- 4 個のミキシングフラップ。互いに独立して吹き出し温度を調節します。
ベンチレーションフラップアクチュエーター:
- 0 % はベンチレーションノズルでの最低温度を表します。
- 56 % はベンチレーションノズルでの最高温度を表します(温度調整により値は 46 % まで下がります)。
- 100 % はベンチレーションフラップが閉じていることを表します。
足元フラップアクチュエーター:
- 0 % は足元フラップが閉じていることを表します。
- 50 % は最低温度を表します。
- 100 % は最高温度を表します。
ミキシング調整はミキシングポテンショメーターを介して FHK により検知され、ベンチレーションノズルの吹き出し温度を調整値にします。例えば、ベンチレーショングリルから吹き出されるエアが、足元吹き出し口から吹き出される温度より低くなります。