ランニング ロスとは、燃料蒸気、オイル蒸気、ウォッシャー蒸気、エンジン蒸気の排出または蒸発のことです。
燃料が異常に温まりすぎるのを防止するために、燃料回路には大と小の 2 種類があります。大きいほうの燃料回路はスタート時に必要なもので、要求される全体の燃料の量をフューエル インジェクション ラインに流します。そのために 3/2 ウェイ バルブ(燃料回路の切換えバルブ)が通電されます。その後 3/2 ウェイ バルブは非作動になり(電流が流れない)、小さい燃料回路が使用されます。これにより、フューエル ポンプに吐出された燃料の超過分がまだ小さい燃料回路を流れ、リターン ラインを介して、再びフューエル タンクに戻されます。インジェクション ライン手前では、エンジンに必要な燃料の量がなお吐出されます。 これでエンジン ルーム外側にある小さい回路内で、残りの燃料が温められることがかなり少なくなるため、燃料の希薄化が低減されます。