ボディバス(K バス)

E39 のボディバス(K バス)は、診断バス(D バス)、インストルメントバス(I バス)およびペリフェラルバス(P バス)と同様に、コントロールユニット間のデータのシリアル転送を行います。

K バスを介して接続されているコントロールユニットは、センサー値やバルブ状態などのメッセージを交換します。

K バスの構成と機能

K バスには次のコントロールユニットが接続されています:

K バスで接続されたコントロールユニットの識別のための特徴

ヒーター/エアコンディショナー(IHKA)では、ボタンで全機能が実行されます。ヒーターコントロール(IHR)では、調整ダイヤルで、温度、空気量およびエアディストリビューション がセットされます。

自動ヘッドライト光軸調整(LWR)はキセノンライト装着車にしか取り付けられていません。自動ヘッドライト光軸調整には、(手動式調整とは異なり)ヘッドライト高さ調整用のダイアルが付いていません。

K バスの機能

K バスは、電話の多元中継と同様の機能を持っています。すべての接続ユニットは K バスにより相互接続されています。各ユニットは K バスを介して、データのやり取りを行います。

K バスは単一配線のバスシステムで、送信および受信に利用されます。

K バスでの伝送速度は高速であるため(約 10000 ビット/秒)、コントロールユニット間でほとんど遅延なくデータを伝送することができます。

K バスで接続されたコントロールユニットの診断

DIS の診断メッセージは、診断バス(D バス)を介してベーシックメーターパネルへ送られます。更に診断メッセージは、ベーシックメーターパネル(KOM)から K バスのコントロールユニットへ送られます。K バスのコントロールユニットからの返答メッセージは、逆の経路でベーシックメーターパネル(KOM)を介して DIS に返送されます。