オーディオ システムにおける苦情の症状リスト

機器の機能故障が原因ではないラジオの不具合について、以下の症状リストに挙げてあります。ラジオを交換しても状況は変わりません。

受信

受信不良 BMW Business ラジオ CD RDS 装備車(ワールド ワイド ユニット CD 43)

原因:受信区域の設定が不適切。

該当するラジオ タイプ:Business CD RDS(ワールド ワイド ユニット CD 43)

状況:Business ラジオ CD RDS(ワールド ワイド ユニット CD43)は、世界の全ての受信区域に対応するように設計されています。ラジオ メニュー「AREA」が正しい受信区域に調整されていないと、受信不良を招くことがあります。

処置:受信区域の設定

手順:ラジオを初期セット アップします(交換ユニット、新しいユニット)。

手順:すでに設定された受信区域の変更

a)E46 および E39 ラジオの場合

b)DIN ラジオの場合

手順は E46、E39 ラジオの場合と同様です。

DIN ラジオの場合、設定された受信区域に応じて、変更後 CODE の入力が必要になることがあります。

短時間受信が出来なくなる

原因:ラジオが受信範囲内で、もっと受信状態の良い代替周波数を探すため。その際、受信プログラムが短時間中断されるため受信が中断。

該当するラジオ タイプ:Reverse および Business

備考:受信限界を超える範囲では、RDS がオフになることがあります。Professional ラジオの場合、代替周波数のサーチは、第 2 レシーバーが行います。したがって、このタイプのラジオでは受信の中断は起こりません。

短時間の受信割り込み、格子フェンス効果

原因:マルチ パス受信割り込みによる受信障害。超短波(VHF)の特性であるスーパヘテロダイン受信による抹消効果。

該当するラジオ タイプ:Reverse またはダイバーシティ アンテナが取り付けられていないもの。

備考:この苦情は、ダイバーシティ アンテナによって解消することができます(Business および Professional の場合のみ)。

雑音またはクラシック放送時にパチパチと音がする

原因:クラシック放送は、ひずみを防ぐために低めに調整されて送られることが多くあります。そのため障害が比較的はっきりと現われます。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:修正は不可能です。雑音の原因は放送局側にあります。

RDS

選局ボタンにメモリーされている放送局に関して、ラジオが受信状態の良い周波数を見つけ出せない。

原因:正しい周波数がディスプレイ表示される前、または代替周波数が見つかる前に、周波数がメモリーされてしまったため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:放送局をメモリーさせる場合は、正しい周波数がディスプレイ表示されてから行ってください。

ラジオがより受信状態の良い周波数を見つけ出せない。ディスプレイに周波数のみが表示される。

原因:RDS がオフになっているため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:RDS ボタンを押すと、ディスプレイに正しい周波数が表示され、自動的に最適な周波数が選択されます(ヨーロッパ仕様)。

マニュアルでは選局できた周波数が特定の範囲で見つけ出せない。

原因:特定の地方局の領域で REG がオン(ON)になっていて、代替周波数が他の地方局の特定シグナルを含んでいると、代替周波数を見つけることはできません。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:REG オフは RDS ボタンを長く押します(ディスプレイ:REG=OFF)または REG ボタンをオフにします。

レシーバーが勝手に他の(1 個または複数の)プログラムにジャンプする

原因:ラジオの地方局受信がオフになっていると、その時点でセットされた放送局からプログラムが送られてきます。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:REG オフは RDS ボタンを長く押します(ディスプレイ:REG=ON)または REG ボタンをオンにします。

道路交通情報

音量が勝手に上がる、または道路交通情報受信後に元の音量に戻らない。

原因:放送局が、道路交通情報識別シグナル(TA)を元に戻すことを忘れていたため(プライベートな放送局に多い)。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:道路交通情報の(TP を押して)スイッチをオフにすると、元の状態に戻ります。

メッセージが表示される前に、道路交通情報の音量が数秒間高くなる。

原因:放送局が、道路交通情報識別シグナル(TA)を出すのが早すぎるため(道路交通情報のメモリー用時刻を送信するため、頻繁に起こる)。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:対策はありません。放送局側に原因があります。

道路交通情報の音量が大きすぎる。

原因:放送中に道路交通情報の音量が変わることがあるため。セットされた音量は自動的にメモリーされます。

該当するラジオ タイプ:Business および Professional

備考:道路交通情報の放送中は、音量を小さめに調節してください。

道路交通情報の最低音量が大きすぎる/小さすぎる

原因:道路交通情報の基礎音量が大きすぎる/小さすぎるため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:トラブルシューティングを行うか、またはサービス モードを基本音量に合わせてください。

カセット/CD 操作

カセットの再生が早すぎる/遅すぎる

原因:速度の異なる(遅すぎる/早すぎる)機器で録音したカセットを使用したため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:他のカセットで再生を点検する。

ミュージック サーチの時に、曲と曲の間でテープが止まらない。

原因:曲と曲の間の無音部分(ブランク)が短すぎるため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:ミュージック サーチのためには、曲と曲の間に最低 4 秒の無音部分(ブランク)が必要です。

カセット/CD 操作がラジオに中断され、元の状態に戻せない。

原因:TP がオンになっていると、放送局からの道路交通情報識別シグナル(TA)を受信してしまうため。それによりカセット/CD 操作が中断される。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:道路交通情報の(TP を押して)スイッチをオフにすると、元の状態に戻ります。

音量/スピーカー

車速感応式音量調節が弱すぎる/強すぎる

原因:セットされている車速感応式音量調節(GAL)特性曲線が、車両に合っていないため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ、ただし Top Hifi システム装備車を除く。

備考:DIS のサービス機能で車速感応式音量調節(GAL)特性曲線の変更を行います。GAL1 は、最も音量調節量が小さく、GAL4 や GAL6 は音量増加量が大きくなります。

車速感応式音量調節が機能しない

原因:Top Hifi システムが装備されているため。

該当するラジオ タイプ:E38 および E39 の全 Top Hifi システム装備車。

備考:Top Hifi システムの接続先には、Top Hifi アンプの特性曲線のみがメモリーされています。ラジオの車速感応式音量調節は機能しません。

放送局を変えた場合、またはラジオ、カセット、CD 間で切り換えた場合、音量が変化する。

原因:放送局によって音量信号が異なるため。カセットと CD では、異なる音量で録音されていることがあります。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:他の放送局、カセット、または CD で試してみてください。

スピーカーから雑音が聞こえる、または音質が十分でない

原因:ほどけたスピーカー ケーブルのひげがボディに接触しているか、隣接するボディ部品が共鳴していることがあるため。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:ケーブル全体を点検して、必要に応じ絶縁テープで固定します。さらに、隣接するボディ部品が共鳴しないように注意します。

向かい合ったスピーカーが短時間調子が悪くなる

原因:Stereo から Mono への急速な切換えは、スピーカー故障の原因になります。

該当するラジオ タイプ:全ラジオ タイプ

備考:受信時に雑音が聞こえる場合は、Stereo から Mono に切り換えてください。これらの雑音は Stereo では不快に感じられます。

放送局の登録

頻繁に異なる放送局区域を走行するため、放送局をいちいち登録し直さねばならない。

原因:自動選局機能により、その場所で受信感度が最大の放送局を選択するるため。

該当するラジオ タイプ:Business および Reverse

備考:FM ボタンをしばらく押していると、自動選局機能が作動します。FMA モードの選局ボタンを使用してください。