操作

 

モーターによる調節

シート調節は、スイッチ ブロックの調節スイッチにより行います。調節スイッチは、該当する車両ドアの横、シート脇にあります。

このスイッチにより以下のモーターを作動させることができます:

メモリー ポジションのプログラミング

メモリー ポジションの呼び出し

メモリーされたポジションの呼び出しは、基本的には 2 通りの操作モードで行うことができます:

エントリー サポート(イージー エントリー)

バック レストのスイッチ(イージー エントリー)により、エントリー サポート(カブリオーレのみ)は、後部座席への乗車を容易にするためにシートを前後方向にスライドさせます。シート前後調節モーターは第 2 速度ステージで制御されます。シートの最前位置は、電気的設定範囲と同一です。戻り位置は、エントリー サポートが作動する前のシート位置あるいは、最後位置です。

戻り位置は、シート位置調節スイッチが作動するたびに、あるいはポジション ボタンによる自動調整が行われるたびに、メモリーされます。イージー エントリー スイッチでは、シート位置はメモリーされません。

イージー エントリー スイッチはシート スイッチとみなされ、そのためアイドル回転をキャンセルさせます。

エントリー サポートは、イージー エントリー スイッチによる 2 つの信号によって制御されています。しかしその調節は、車両が以下の状態の場合にのみ可能です:

必要となるドア コンタクトと車速 A 信号が、K バスを介して伝送されている

バック レスト ロック レバーの操作の際、ヘッド レストは下方へ移動している。作動はシート内に取り付けられているバック レスト ロック コンタクトを介して行われる。

助手席側コーディング

K バスが運転席側と助手席側のシート メモリー コントロール ユニット(イージー エントリー)を区別できるように、シート配線を介して、助手席側コーディングのインプットをグラウンドに接続するか、または開放します。

エンド ストップの検知

モーターに不必要な負荷がかかるのを避けるために、調節領域リミットの自動検知機能があります。

同じ位置で何回もロックする場合は、検知されたポジション値がエンド ストップとして評価されます。これ以上の調節は、このリミットに達する前にキャンセルされます。

誤ったエンド ストップが検知された場合(障害物でシートがロックされる場合)は、障害物を取り除いてから新たに調節スイッチで調節します。

部品構成

すべての調節モーターには、位置検知用ホール センサーが取り付けられています。