高圧ポンプ M57/M67/W17 の点検

コモン レール システムの高圧ポンプは、高圧をかけて燃料をレールに圧送します。高圧ポンプの 3 個のピストンにより、圧送時にレール内にピーク圧力が生成されます。これは、レール プレッシャー センサー信号のオシロスコープ測定で確認されます。この信号波形から高圧ポンプの機械的な状態についての情報を得ることができます。

点検条件

オシロスコープ測定の評価

次の波形は、レール プレッシャー センサー信号が正常で、高圧ポンプに損傷がないことを示しています。これは、約 25 ms の間隔で約 20 mV の振幅をもつ均一なパルス信号から識別できます。振幅の許容最大値は 40 mV です。

GR_P130014

図 1:正常な信号

  1. 間隔
  2. 振幅

対照的に次の波形は、故障した高圧ポンプから発生する信号です(ポンプのピストン 1 個が機能停止している)。 波形 1 との違いは次の点が特徴としてあげられます:

GR_P130015

図 2:異常信号

  1. 間隔
  2. 振幅