チャージ圧コントロール DDE 4.0
チャージ圧コントロールのために、「ウェスト ゲート」のない可変タービン ジオメトリーのターボ チャージャーが採用されています。 これはタービン ハウジングの調整レバーを介して作動します。 調整レバーは、コントロール ロッドを介してターボ チャージャーのバキューム ボックスと結合されており、バキューム圧に応じてコントロール ロッドが出入りします。
部品構成
- 可変タービン ジオメトリー付きターボ チャージャー
- コントロール ロッド付きバキューム ボックス
- プレッシャー コントローラー
機能
プレッシャー コントローラーはホースを介して、バキューム ボックスをバキューム供給口と接続し、DDE コントロール ユニットによる制御に応じて、可変のバキューム圧をバキューム ボックスに切り換えます。 このようにしてコントロール ロッドは希望の位置に置かれます。 プレッシャー コントローラーの制御は、5 % から 95 % のデューティー比(変動するパルス幅)の矩形波信号により行われます。
可変タービン ジオメトリーの点検
- コントロール ロッドの最大ストローク: 10 mm
- バキューム ボックスのバキューム圧が 650 mbar のとき、コントロール ロッドは完全に入り込んでいなければなりません(= 最高チャージ圧)。
- バキューム ボックスのバキューム圧が 0 mbar のとき、コントロール ロッドは完全に押し出されていなければなりません(= 最低チャージ圧)。
故障時の処理
制御値のずれが許容範囲外であったり、故障「ショート/断線」が発生した場合は、故障 1E30「チャージ圧コントロール」がメモリーされます。
結果:
- チャージ圧コントロールがオフになります。
- EGR システムがオフになります。
- チャージ圧の制御値にずれがある場合、噴射量が制限され、チャージ圧のために基準値がアウトプットされます。
以下の故障が発生すると、チャージ圧コントロールもオフになります。
- 故障 0400: EGR(制御値のずれがプラスの場合)
- 故障 0235: チャージ圧センサー
- 故障 0335: クランクシャフト回転数
- 故障 0120: ペダル ポテンショメーター 1
- 故障 0220: ペダル ポテンショメーター 2
- 故障 0100: エア マス メーター
- 故障 1E25: 回転数センサーのモニター