エア マス システム テスト M57

エア マス システムは、エンジンへ各作動ポイントごとにフレッシュ エアを最適に供給する複数のコンポーネント グループから構成されています。このコンポーネント グループの機能故障は出力不足、黒煙など走行時に複数の不具合を引き起こします。

エア マス システム テストはエア マス システム全体を点検し、故障したコンポーネント グループの故障原因を明確に特定できるようにします。

エア マス システムのコンポーネント グループ

エア マス システムは以下のコンポーネントから構成されています:

点検手順

  1. チャージ圧センサーの表示が正常な値であるか点検されます。
  2. 吸気温度センサーの表示が正常な値であるか点検されます。
  3. エア マス メーターは、アイドリング時および 3500 rpm 時に測定値と理論エア量との比較によって点検されます(詳細はテスト モジュール「エア マス メーター」を参照)。
  4. 以下の手順による EGR およびチャージ圧コントローラーの機能点検:
    点検のためにアイドル回転数が自動的に上げられ、点検手順も同様に自動的に行われます。
  5. 測定されたエア量の変化は自動的に評価され、EGR とチャージ圧コントローラーの機能に関して、関連付けられます。

点検の評価

プログラムは点検を自動的に評価し、以下のトラブルシューティングのためのその他の手順を設定します。

自動評価のために参照される測定値は、点検後、表示されます。測定値は、診断記録に印刷され、問題が生じた場合の判定のために利用されます。

評価値と表示された測定値

表示値

意味

計算されたエア量

アイドリング時および 3500 rpm 時のエア マス メーターからの計算されたエア量

測定されたエア量

アイドリング時および 3500 rpm 時のエア マス メーターからの測定されたエア量

低減 TV60 - TV75

60 % 〜 75 %の EGR 制御時のエア量の低減

勾配 TV60-65

60 % 〜 65 %の EGR 制御時のエア量の低減の勾配

勾配 TV65-70

65% 〜70%の EGR 制御時のエア量の低減の勾配

差 TV60 - TV75

チャージ圧コントローラーの最小と最大間の 60% 〜 75 %の EGR 制御時の低減の差

ターン フラップの制御

ターン フラップは、EGR およびチャージ圧コントロールの点検の開始時にプログラムによって開けられます。ターン フラップの機能故障は、エア マス システム テストにはほんのわずかしか影響を及ぼしません。

走行時のターン フラップの機能故障は以下の影響を及ぼします: