リターン ポンプの故障
リターン ポンプはモーター リレーによって制御されています。
この故障では DSC 警告灯、ABS 警告灯、ブレーキ警告灯(赤)が点灯します。
すべてのスリップ コントロール機能がオフになり、通常のブレーキだけしか利用できません。
考えられる故障原因:
- モーター リレーの電源の断線(フューズ、コネクター、配線)
- グラウンド接続の断線
- モーター リレーの故障
- リターン ポンプの故障
メモリー条件:
- リターン ポンプは走行開始後短時間作動しますが、その際故障をモニターします。
トラブルシューティング:
- モーター リレーの電源供給の点検(ピン 2、Kl.30)
- グラウンド接続の点検(ピン 1)
- スリップ コントロール ユニットを取り外し、2 つのスプリング スライディング コンタクトを介してリターン ポンプに直接通電します。
注意!始動電流が大きいので(約50 A)、これに適したターミナルを使用してください。
リターン ポンプが始動する場合はモーター リレーの故障なので、スリップ コントロール ユニットを交換する必要があります。
リターン ポンプが始動しない場合はリターン ポンプの故障なので、ハイドロリック ユニットを交換する必要があります。
ヒント
- モーター リレーはスリップ コントロール ユニットに内蔵されています。
- コントロール ユニットの交換については、サービス機能を参照してください