可変バルブ リフト量制御システム/バルブトロニック

 

何種類ものローラー形フィンガーを使用した修理

不均等な分配が確認された場合、エンジンは何種類ものローラー形フィンガーを取り付けることによって修理することができます。

修理は TIS のリペア マニュアルの指示に基いて行う必要があります。何種類ものローラー形フィンガーの使用について、以下に述べます。

 

等級

修理には、4 種類のローラー形フィンガーを使用できます。

各等級は約 0.01 mm のバルブ リフトの変化を意味します。

4 種類のローラー形フィンガーでは、最大差は 3 等級分あるので、選別によって 0.03 mm の差を補正できます。これは 0.3 mm のバルブ リフトの場合、10%に相当します。

ローラー形フィンガーにはレーザーに 1、2、3 または 4 の数字が付いています。

通常、工場出荷時から各エンジンには任意の等級のローラー形フィンガーが取り付けられています。

等級の数字が小さくなれば、それだけバルブ リフトも小さくなります。

修理時の補正

 

等級 1-2 が取り付けられている

等級 3-4 が取り付けられている

エア量が少なすぎる

正常でないシリンダーに等級 4 を取り付けます

正常なシリンダーに等級 1 を取り付けます

エア量が多すぎる

正常なシリンダーに等級 4 を取り付けます

正常でないシリンダーに等級 1 を取り付けます