電動カブリオーレ ソフト トップは、カブリオーレ ソフト トップ モジュールで制御される油圧ソフト トップです。ソフト トップ収納リッド ロックのオープンならびにロック解除は電動で行われます。
カブリオーレ ソフト トップ モジュールは、ソフト トップの位置を検知し、ソフト トップ収納リッドおよびソフト トップ ロック用電動モーターと同様、ハイドロリック ユニットを制御します。その他に発生している故障がメモリーされ、出力されます。
メイン ピラーとソフト トップ フレームの位置はポテンショメーターを介して検知されます。これらのポテンショメーターは電子部品で、電気抵抗はありません。調整ストロークはポテンショメーターを介した電圧降下に比例します。ソフト トップ フレームの位置はメイン ピラーの位置に左右されます。
ソフト トップ ハイドロリックは様々なコンポーネントから構成されています:それは、ハイドロリック ユニット、バルブ類、シリンダー類などです。ハイドロリック システム全体の解放のために、V5(プレッシャー シャットオフ バルブ)が接続されていなければなりません。Kl.R を外すか、または操作をせずに 15 分放置後、V5 を介したシステム全体は段階的に無圧状態での接続となります。2001 年 9 月生産以降、V5 は代替品なしに廃止されます。油圧がバルブとシリンダーの間に閉じこめられるため、ソフト トップは沈み込みません。
ヒント: ソフト トップが急激に動く場合は、バッテリーの充電状態が極めて不良です。ワークショップでテストを行うために、原則として チャージャーを接続します。
ハイドロリック ユニット はソフト トップを動かすために油圧を使います。2 つのプレッシャー リリーフ バルブは、油圧が限界値に達しないようにします。ポンプの温度が 95°C 以上に上昇すると、スタートした機能だけが終了します。温度が 105°C 以上の場合は、ソフト トップは手動で操作しなければなりません。ソフト トップが格納されると、ハイドロリック オイルの充填レベルを点検することができます。
ハイドロリック バルブ は、ソフト トップの動きを制御するための電気機械式コンポーネントです。機械的な不具合を CVM は検知することができません。制御の間、機械的な軽く当たる音が聞こえます。それによって、油圧回路が確保されたことが確認されます。
ハイドロリック シリンダー はソフト トップの作動用のモーターとして利用されます。ハイドロリック ユニットの長所は、動力伝達が大きいことです。
重要
システムが完全に接続されており、作業を必ず無圧状態で行うことは、重要なことです。システムが無圧状態に保たれているか、または Kl.R が外されていること。
モーター類は、ソフト トップとソフト トップ収納リッドのロックを行います。これらのモーター類は電力を多く消費します。大きな機械力による 怪我に注意 してください。
ホール センサーは直流スイッチで、スイッチが「オフ」の場合は 4mA 、「オン」の場合は 15mA です。スイッチがある対象物を検知するためには、強い磁力の物が、センサーから少なくとも 1 mm 以上離れていなければなりません。
車両には、ソフト トップ センサーとボディ センサーの 2 つの異なるホール センサー回路があります。プラス電源がグラウンドへショートすると、関連する回路のすべてのセンサーはオフにされます。
ソフト トップの位置は、メイン ピラーとソフト トップ フレームのポテンショメーターの角度表示により、より詳しく表示されます。ソフト トップ フレームの位置はメイン ピラーの位置に左右されます。
ソフト トップ収納部の底部にあるグラウンドに接続するマイクロ ボタンは、ソフト トップ収納部の位置を信号として送ります。ソフト トップ収納部の底部がまだ下がりきっていない場合、ソフト トップを開けることはできません。これは、スイッチを操作する際に、センター コンソールのセントラル スイッチに緑の LED が点灯することにより表示されます。
ディフェクト メモリーがない場合、およびソフト トップが自動的に動かない場合、以下の原因が考えられます。
症状 |
処置 |
ソフト トップ動作が完全に終了していないが、動作がもはや不能。 |
Kl.R を外す。LED が点滅しなくなるまで、ロックを手で操作する。場合によっては手順を繰り返す。 |
ソフト トップが中間位置に移動し、動作が中断した。ソフト トップはかなりの時間が経っても動かない。 |
ソフト トップが正常でない位置にある。ソフト トップを手でソフト トップ収納部に収納する。 |
ソフト トップ動作が正しく作動せず、しかしハイドロリック ユニットは作動している状態では、手で動かすことはできない。ポンプは十分な圧力を供給する。 |
スイッチ位置が正常でない全スイッチ位置を点検する。修理作業後、配線が取り違えられている。 |
ソフト トップ動作が正しく作動せず、しかしハイドロリック ユニットは作動している状態では、手で動かすことはできない。ポンプは十分な圧力を供給する。 |
ハイドロリック シリンダーの内部の漏れ。全シリンダーを点検する。 |