CD チェンジャーは、MOST リンケージ接続の独立したコントロール ユニットです。個々の機能の作動要求を複数のコントロール ユニットから受け取ることができます。
オーディオ CD チェンジャーは、個々の CD または複数の CD を順番に自動的に演奏させるためのものです。演奏させる CD またはタイトルの順番は自由に選択できます。
コントロール ディスプレイ:コントロール ディスプレイ(CD)には、車両全体の操作エレメントおよび表示エレメントがほとんど漏れなく含まれており、CCC によって制御されます。CCC はシステムの機能条件を調整し、個々の機能に分類します。
コントローラー:CCC の操作はセンター アーム レスト内のフロント コントローラーによって行われます。
オーディオ システム コントローラー(ASK)はラジオ/M-ASK/CCC に内蔵されています。
MOST バス(メディア オリエンティッド システム トランスポート)を通じてオーディオ、ビデオ、ナビゲーション コンポーネントがネットワークに組み込まれています。要求に関するインフォメーションは、MOST バス メッセージを介して、関係するコントロール ユニットに伝送されます。
希望する再生音の質を得るために、CD チェンジャーの再生メカニズムは弾性をもたせて固定してあります。通常の走行中は、路面の凹凸に対する緩衝は良好です。音質の向上のために、CD チェンジャーには、電子補正装置が追加されています。
シャシーが極端に硬いか、または高速の時に、振動が発生し、再生メカニズムがハウジングと接触する場合があります。そのような場合、電子修正装置では補正不可能で、音質が低下します。
CD を演奏する際には、CD チェンジャー内のレーザー光線が情報を読み取ります。オプティカル信号がオーディオ信号へ変換され、オーディオ システム コントローラーへ転送されます。CD チェンジャーのドライブ内には、現在演奏中の CD だけがあります。他の CD は、CD チェンジャーのマガジン内に保管されます。
機能「ミュート」は、CD チェンジャーの再生を消音に切り替えるか、またはオーディオの音量を下げます。その他に、ドライブを停止することも可能です。「ミュート」機能は以下の優先順位付け後、(ASK)によって作動します:
苦情は CD チェンジャーの作動不良に原因していない場合があります。苦情が CD の品質が悪いため、または CD へ外的影響が加えられたことに起因していることがあります。
CD チェンジャーを携帯して使用する特殊な場合、製造上の公差から外れていたり、または限界値ぎりぎりである場合、演奏の際に問題が発生することがあります。考えられる原因:
縁が十分にバリ取りされていない:
厚すぎる CD:
ヒント:研磨が不十分な CD は使用しないでください。かなり厚みのある CD を使用する際は、同じマガジン内に同様のものが複数枚入っていないことを確認してください。
シングル アダプター、保護フィルム、保護ラッカー、安定リングを使用しているシングル CD(8 cm)の故障
ヒント:このような CD は車両では使用しないでください。
CD 保護層の蒸着が不十分な場合、CD は部分的ないし全体が通常より透明になります。この CD は 再生は可能ですが、光バリアによる光学的なポジション コントロールは行われません。CD は検知されません。
情報が保存される層に製造時エラーが発生している場合もあります。このような CD は車両内では再生できません。
再生が正常でない場合、CD チェンジャーの故障ではありません。車両内で故障を修正するには、振動があるので、静止状態の場合とは別な条件があります。
そのため、携帯して利用する場合は、レーザー フォロー アップ機能の制御距離が制限されるので、表面の不具合を補正する能力に限界があります。
CD の面が平らでなくて縦振れが発生することが希にあります。そのような CD では、最後のタイトルを演奏する際に、電子修正機能によって、不具合は完全には補正できなくなります。再生の際、CD は内側から外側へ読み取られます。縦振れは、外側で最も大きいため、再生の際に音質が低下することがあります。
イジェクト機能が故障すると、マガジンと挿入されている CD が装置から取り出せなくなります。トラブルシューティングのために装置を送付します。
車両停止時の点検:
走行中の点検: