受信条件が変化してもテレビ受信状態を確保するために、テレビ信号受信用に 2 つのアンテナを使用します。デジタル ビデオ モジュールは、走行中の受信を確保するために後席モニター付きドライブ バリエーションでは 3 番目のアンテナがあります。
リア ウィンドウには、左右それぞれ 1 つのアンテナが組み込まれています。「左アンテナ/右アンテナ」の「アンテナ 1/アンテナ 2」への割当ては、コントロール ユニットで行うことはできません。
受信したテレビ信号の増幅用に、独立したアンテナ アンプが組み込まれています。アンプ用電源は、ビデオ モジュールより HF ケーブルを介して供給されます。
増幅した HF 信号は独立した入力でビデオ モジュールにかかります。ビデオ モジュールで、信号は用途に応じて処理されます。ビデオ モジュールは、接続されているアンテナの入力における電流、電圧および磁界の強さをモニターします。
アナログ ビデオ モジュールは、ダイバーシティ機能を用いてアンテナ 1 とアンテナ 2 を検知します。ただし、アンテナ コネクターはコーディングされていないため、どのアンテナが右か左か検知できません。
デジタル ビデオ モジュールはアンテナ 1、アンテナ 2 およびドライブ バリエーションの場合はアンテナ 3 も検知します。アンテナの識別番号は、モジュールの中心から外側へ向かってアンテナ 1、アンテナ 2 およびドライブ バリエーションの場合はアンテナ 3 と付けます。
故障箇所の特定には、配線図に従って信号経路を点検する必要があります。そのためには、点検前にテレビ信号のチャンネルに設定します。
電力消費が 60 mA の場合、右のアンプは故障していません。電界強度の現在値を読み出すことができます。
表示 |
評価 |
---|---|
0 ... 80 |
受信されないか、受信不良 |
120 ... 250 |
受信良好 |
アンテナを外した後の磁界が、その前よりはっきり弱ければ、このアンテナ回路は正常です。
デジタル受信用ビデオ モジュールは、個別アンテナのアンテナ電流の値を読み出す方法を提供します。同じ方法は磁界の場合にもあります。
磁界の表示 |
評価 |
---|---|
0 ... 20 |
受信なし ... 受信不良 |
25 ... 99 |
カラー認識可能 ... 受信は極めて良好 |
アンテナ電流表示 |
評価 |
---|---|
30 - 80 mA |
許容範囲内 |