E61 および E91 の電磁適合性処置

電磁適合性を高めるための処置

既知の特定の不具合内容には、すでに生産時に構造的な処置が行われています。

電磁障害のある場合、この構造的な処置について点検します:

  1. トランク リッドのグラウンド ストラップ
    影響のある不具合内容:
    腐食によりトランク リッドとボディ間のグラウンド接続が失われます。それによりトランク リッドが振動し、電気的に不安定な状態になります。
    車両の製造から 2 〜 3 年後に受信状態が悪化します。
  2. ハイマウント ストップ ランプ用サプレッサー フィルター
    影響のある不具合内容:
    ハーネス内で、ケーブルと AM アンテナを含めてハイマウント ストップ ランプ間に電磁障害が発生します。
    ブレーキング時に受信状態が悪化します。
  3. 同軸ケーブル外側のシールド部
    影響のある不具合内容:
    同軸ケーブル外側のシールド部は、ヘッド ユニットとダイバーシティ アンテナ間の同軸ケーブルのシールドをグラウンドに接続します。
    電波の弱い場所では AM 受信が妨害されるか、切断されます。

E61 の電磁適合性処置:

GR_FB6507009

 

インデックス

説明

インデックス

説明

1

トランク リッドのグラウンド ストラップ
トランク リッド ヒンジに内蔵

2

ハイマウント ストップ ランプ用サプレッサー フィルター:
ルーフ内張りの下の D ピラーの上方に固定

3

シース ウェーブ バリア:
ルーフ内張りの下の D ピラー上方に固定

 

 

E91 の電磁適合性処置:

 

GR_FB6507008

インデックス

説明

インデックス

説明

1

トランク リッドのグラウンド ストラップ
トランク リッド ヒンジに内蔵

2

ハイマウント ストップ ランプ用サプレッサー フィルター:
ルーフ内張りの下の D ピラーの上方に固定

3

シース ウェーブ バリア:
ルーフ内張りの下の D ピラー上方に固定

 

 


サービスに関する注意事項:

診断上の注意事項

アンテナの診断は以下のように行われます:

BMW 診断システムのテスト モジュールでは、ダイバーシティ アンテナの自己診断が行われます。自己診断には電流測定(直流)に基づいたアンテナ インプットの点検が含まれます。異常が発見されると、自己診断後のアンテナ診断が中断されます。

自己診断の結果が正常だった場合、FM アンテナがオンになり、電界強度について評価されます(アンテナの点検)。

アンテナ診断の図表:

GR_FB8407006

インデックス

説明

インデックス

説明

1

通常受信モード

(t1 〜 t2:ダイバーシティ 2.5 V)

2

自己診断

3

アンテナの点検

(t6 〜 t8:パルス 8.5 V)

4

自己診断の結果が正常である

(t2 〜 t5:5 V)

5

自己診断の結果が正常でない:不具合が検知される

(t3 〜 t4:0 V)

6

処置、アンテナ診断により行われる

(t9:AM 0 V


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