外部静電流測定を用いたスリープ モード点検

停止させた車両の内部で散発的または持続的に大きな静電流が発生することがあります。 考えられる原因:

静電流エラー時に原因を引き起こしているユニットを自動検知することはできません。 インテリジェント バッテリー センサー装備車の場合は、以下の静電流範囲のみをモニターすることができます: < 80 mA、80 〜 200 mA、200 mA 〜 1 A、> 1 A。
車両のスリープ モードを点検し、原因を引き起こしているユニットを特定するためのトラブルシューティングを行うには、外部静電流測定が必要になります。

手順: 測定システムを使用した外部の静電流測定

静電流の長時間測定には、GT1、DISplus または 50A 電流測定クリップ付き MIB オシロスコープが最適です。

車両準備
測定前に、結果が正常に表示され、測定中の障害を回避するために、車両の準備が必要です。

長時間測定用オシロスコープの設定

GR_HI6130_E65_4
GRSI6103-017

車両のスリープ モードの点検およびトラブルシューティング

通常のスリープ モード

識別特徴(下記の表を参照)で車両のスリープ モードが追跡されます。

GR_HI6130_E65_1

モデル イヤー 03/2006 以前の E60、E61、E63、E64、E87、E90、E91 のスリープ モード

No.

時間

点検項目

考えられる識別特徴

1

0 - 3 分

静止状態に到達

- スタート/ストップ ボタンの照明が消える。
- 運転席ドア スイッチ ブロックにあるチャイルド セーフティ スイッチの照明(緑の LED)が消える。

 

3 - 16 分

車両はスリープ モード状態

 

2

16 - 17 分

KBM または FRM が車両をウェイク アップする: 負荷遮断機能。

- リーディング ライトが消える。
- グローブ ボックス ライトが消える。

 

17 - 30 分または
17 - 60 分

車両はスリープ モード状態

 

3

30 または 60 分

Kl.30g オフ

 

モデル イヤー 03/2006 以降の E60、E61、E63、E64、E87、E90、E91 および E92、E93、E81、E70、R56、R55 のスリープ モード

No.

時間

点検項目

考えられる識別特徴

1

0 - 3 分

静止状態に到達

- スタート/ストップ ボタンの照明が消える。
- 運転席ドア スイッチ ブロックにあるチャイルド セーフティ スイッチの照明(緑の LED)が消える。

 

3 - 8 分

車両はスリープ モード状態

 

2

8 - 9 分

KBM または FRM が車両をウェイク アップする: 負荷遮断機能。

- リーディング ライトが消える。
- グローブ ボックス ライトが消える。

 

17 - 30 分または
17 - 60 分

車両はスリープ モード状態

 

3

30 または 60 分

Kl.30g オフ

 

通常は <Kl.R オフ> の 30 分後に Kl.30g オフが行われます。 TCU およびテレマチック サービス装備車の場合は、<Kl.R オフ> の 60 分後に行われます。

インテリジェント バッテリー センサー装備車の場合は、<Kl.R オフ> の約 70 分後に静電流モニターが開始されます。 静電流モニターの新しいサイクルが DME/DDE にメモリーされるように、車両はさらに最低 120 分間、ウェイク アップされることなく静止状態にある必要があります。

GR_FB6107064

ヒント: エンジンをしばらく作動させた場合、2007 年 3 月生産以降の E60、E61、E63、E64、E70 ではさらに 2 つのウェイク アップが起こります:<Kl.R オフ> 後に 40 分間(No.1)および 80 分間(No.2)、クーラント温度の照会のために KOMBI が車両をウェイク アップします(上図を参照)。2 つのウェイク アップは通常作動であり、ディフェクト メモリーは登録されません。

トラブルシューティングの手順

静電流エラー時には、以下の手順を行います: