DDE5 以降のエンジン コントロール ユニットのソフト ウェア アプリケーションは、絶えず微粒子フィルター再生管理を調整します。このことはシステムが運転者とは無関係に自立してエンジンの作動段階の全体にわたって最適な再生モードを実現することを意味します。特殊ケースでは(たとえば:顧客からの苦情)、ワークショップでのサービス再生が要求されることがあります。微粒子フィルターのサービス再生が行われるためには、DDE コントロール ユニットの再生要求が出されなければなりません。この要求はサービス機能によって出されます。
最後の再生以降の燃料消費が DDE コントロール ユニットで最大値にセットされると、再生の要求が行われます。
次の走行時、クーラント温度が少なくとも 75 °C に達し、キャタ前の排気ガス温度が少なくとも 240 °C に達すると、すぐに再生が開始されます。その他に、タンク残量が最低 10 リットルなければなりません。
再生の最適な効果は、再生開始から車両を約 20 分、最低 60 km/h の車速でできるだけ一定して走行させることにより得られます。経験上、長距離走行によって最良の再生結果が達成されます。
場合によっては存在する再生停止の最新の状態、コントロール ユニットの再生要求の最新の状態および再生自体の最新の状態は、サービス機能「微粒子フィルター再生」でも DDE 診断表示の項目「微粒子フィルター:」でも表示することができます。さらに、その機能/項目から最後に行われた再生以降に走行した距離を表示させることができます。
再生に関する以下のステイタスがアウトプットされます:
再生ステータスに関して以下の状態がアウトプットされます:
注意事項:
再生のための走行が規定時間前にキャンセルされた場合、クーラント温度が再び 75 °C に達し、キャタ前の排気ガス温度が再び 240 °C に達すると、すぐに再生は次の走行サイクルで続けられます。
微粒子フィルターに著しくカーボンが付着している場合、短時間で再生要求が再び停止されるか、または再生要求が許可されない可能性があります。
この場合、高速道路/国道を約 30 分できるだけ一定の車速で走行し、微粒子フィルターを再生させる必要があります。
続いて、サービス機能「微粒子フィルター再生」を新たに開始する必要があります。
加えて、フィルターに著しい煤が付着すると、排気ガス背圧がときどき高くなり、カットオフ回転数に達した時に問題が発生する場合があります。これは多くの場合、排気ガス背圧の点検の障害となります。再生が正常に行われると、多くの場合この問題は緩和され、排気ガス背圧が降下します。
再生中、エンジン作動時に表示が「再生作動」から「再生オフ」へ急激に動く場合が時々あります。この挙動は、エンジンを作動させた状態で車両を停止している場合にのみ認められます。通常、この挙動は再生を計画どおりに進めることを損なうものではありません。