DIS テスターを使用した DSC のエア抜き

1 次回路:DSC ハイドロリック ユニットの角部およびバルブに気泡が付着し、ブレーキ液交換装置のフラッシングによって除去されない場合があります。DIS テスターを使用したエア抜き中に発生する振動によって、気泡が除去されます。

2 次回路:通常の場合(DSC が制御しない)では、DSC ハイドロリック ユニットの 2 次側回路が閉じているため、ブレーキ液交換装置によるフラッシングの際に気泡は排出されません。DIS テスターを使用したエア抜きの際に、フラッシング中リターン ポンプ、エキゾースト バルブおよび高圧切換えバルブが制御され、2 次側回路もエア抜きされます。

以下の部品の交換および修理の後は、DIS テスターを使用してエア抜きする必要があります:

作業ステップ:

DSC8 の場合、作業ステップ 3 ... 7 は、右リア、左リア、右フロント、左フロントの順序で行います。

DSC Mk60 の場合、作業ステップはテスト モジュールに明確に表示されます。

  1. ブレーキ液交換装置を接続し、オンにします。 (チャージ圧は 2 bar を超えてはなりません)
  2. ブレーキ システム アセンブリーのフラッシング
  3. エア抜きバルブにエア抜きボトルを取り付けます。
  4. エア抜きバルブを開きます。
  5. エア抜きバルブを開いた状態で、DIS テスターによるエア抜きを開始します。
  6. エア抜き手順の終了後、ブレーキ ペダルを 5 回床まで踏み込みます。このときに、気泡のないブレーキ液が排出されなければなりません。
  7. エア抜きバルブを閉じます。
  8. ブレーキ液交換装置を取り外します。

注意事項:

この作業には、補助のメカニックが必要です。