チャージ圧コントローラー/チャージ圧コントロール DDE 5.0
チャージ圧コントロールのために、「ウェスト ゲート」のない可変タービン ジオメトリーのターボ チャージャーが採用されています。排気ガス側には、外側のタービン ホィール周りに調整式のガイド ブレードが回転するように取り付けられています。このガイド ブレードで、排気ガスでタービンを駆動させるエネルギーが制御され、希望するチャージ圧に調整されます。
部品構成
- 可変タービン ジオメトリー付きターボ チャージャー
- コントロール ロッド付きバキューム ボックス
- プレッシャー コントローラー、バキューム ホース
機能
調整式ガイド ブレードの操作は、タービン ハウジングの調整レバーで行います。調整レバーは、コントロール ロッドを介してターボ チャージャーのバキューム ボックスと接続しています。バキューム ボックスは、かかっている負圧に応じて、コントロール ロッドを繰出し/収納します。
プレッシャー コントローラーはホースを介して、バキューム ボックスとバキューム供給口を接続します。プレッシャー コントローラーは DDE コントロール ユニットによる制御に応じて、可変のバキューム圧をバキューム ボックスに切り換えます。このようにしてコントロール ロッドは希望の位置に置かれます。プレッシャー コントローラーの制御は、5% % から 95% のデューティー比(変動するパルス幅)の矩形波信号により行われます。
可変タービン ジオメトリーの点検
- コントロール ロッドの最大ストローク:10 mm
- バキューム ボックスの負圧が 650 mbar のとき、コントロール ロッドは完全に収納されている必要があります(= 最大チャージ圧)。
- バキューム ボックスの負圧が 0 mbar のとき、コントロール ロッドは完全に繰り出されている必要があります(= 最小チャージ圧)。
故障時の処理
チャージ圧コントロールの以下の故障は、DDE コントロール ユニットによって検知されます:
- チャージ圧コントローラ−、4180、4191、41A2
- 41A3、オーバーヒート ファイナル ステージ
- 4521、チャージ圧コントロールのマイナスの制御誤差、チャージ圧が高すぎる
- 4530、チャージ圧コントロールのプラスの制御誤差、チャージ圧が低すぎる
- 3F25、チャージ エア ホースのダイナミック モニター、チャージ エア ホースが外れている(M47TUE ではソフトウェア V43 以降)
- 3F35、チャージ エア ホースのアイドリング モニター、チャージ エア ホースが外れている(M47TUE ではソフトウェア V43 以降)
結果:
- チャージ圧コントロールがオフになります。
- EGR システムがオフになります。