ヘッドライトの清掃は、ウォッシャー ノズルから高圧のウォッシャー液をヘッドライトへ噴射します。ノズルは、水圧によって上を向きます。ノズルは、高速走行時にもガラスが十分に清掃されるように設計されています。
ワイパー モジュールは、ワイパー モーターのコンポーネントで、ワイパー モーターに固定されています。ワイパー モジュールには、ワイパー、ウォッシャー ポンプ、ウォッシャー液ヒーター制御用コントロール ユニットが含まれます。さらに、ノズルと SRA ポンプが制御されます。ワイパー モジュールは、K-CAN システム データ バスに接続されています。
ステアリング コラムのセントラル スイッチは、ステアリング ホィールとステアリング コラムに取り付けられたスイッチとセンサーの信号を検知します。これは、ステアリング ホィールとステアリング コラムにあるすべてのコンポーネントを制御します。情報はデータ バス BYTEFLIGHT を介して受信され、伝達されます。
ワイパー スイッチは、ステアリング コラム セントラル スイッチに接続されています。
ワイパー スイッチを介して、ワイパー ステージがオンになります。ワイパー スイッチを手前へ引くと、フロント ウィンドウ用ウォッシャー ポンプと SRA ヘッドライト ウォッシャー機能が作動します。
さらにワイパー スイッチにはボタンが 1 つ付いており、このボタンによりレイン センサー(オプション)と連動したワイパー動作を行うことができます。
SRA ヘッドライト ウォッシャー機能は、レイン センサー機能の影響を受けません。
ワイパー スイッチのスイッチ位置はステアリング コラム スイッチ ユニットからデータ バス BYTEFLIGHT および K-CAN システムを介してワイパー モジュールへ伝送されます。
SRA ポンプは、ウォッシャー タンクからノズルへウォッシャー液を汲み上げます。SRA ポンプは、ワイパー モジュールから直接制御されます。
セントラル ゲート ウェイ モジュールはデータ バスを接続します。
SRA ヘッドライト ウォッシャーは、Kl.R オン以降で機能します。イグニッションとスモール ライトのオン後、ウォッシャー ポンプの最初の作動時につねにヘッドライト ウォッシャーの洗浄プロセスが作動します。洗浄プロセスは、2 つの噴射サイクルで行われます。清掃プロセスは、自動的に作動します。
洗浄プロセスは、以下の順序でワイパー モジュールから制御されます:
1回、噴射サイクルが終わった後、5 分間のロック タイム以内では、次の噴射サイクルは作動しません。
リピート ロックと洗浄プロセスのカウンターは、Kl.R オフによってリセットされます。
K-CAN システム データ バスを介して、ウォッシャー タンクの液が減り再補給の表示がされると、ウォッシャー動作は 8 回に一度の作動ごとにしか SRA 清掃サイクルは作動しません。
K-CAN システム データ バスを介して優先順位 5 または 6 の高いバッテリー負荷がワイパー モジュールに送らされると、 SRA の制御は、ウォッシャー動作の 8 回目ごとの作動に延ばされます。
ワイパー制御によって、ワイパーのロック保護が作動すると、ウォッシャー ポンプと SRA ポンプもロックされます。ワイパーがワイパー スイッチにより再びオンにされてから、ようやく作動解除が行なわれます。