E70 のジャンクション ボックスには中心的な役割があります。ジャンクション ボックスでは、パワー ディストリビューションとジャンクション ボックス コントロール ユニットが 1 つのユニットを形成しています。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは車内のメイン ゲートウェイ モジュールです。
ジャンクション ボックスは助手席足元のダッシュボードの下にあります。ジャンクション ボックスにアクセスするには、ダッシュボードの下からカバーを取り外す必要があります。ジャンクション ボックスの固定ボルトを外すと、ボックスを開くことができます。それにより、フューズやリレーにも手が届きやすくなります。ジャンクション ボックスは、パワー ディストリビューションとジャンクション ボックス コントロール ユニットで構成されています。
ジャンクション ボックスのパワー ディストリビューションには、フューズおよびさまざまな固定式リレーと差し込み式リレーが格納されています。車両装備に応じて、パワー ディストリビューションには異なるリレーが装備されています。ジャンクション ボックスにはジャンクション ボックス コントロール ユニット用のホルダーがあります。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、機械的および電気的にパワー ディストリビューションに接続されています。ジャンクション ボックス コントロール ユニットには多数の機能があります。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは複数のコネクターを介して接続されています。
図は E70 の取付け位置を示します。
インデックス |
説明 |
1 |
ジャンクション ボックス |
ブロック ダイアグラム E70
インデックス |
説明 |
インデックス |
説明 |
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1 |
ジャンクション ボックス コントロール ユニット |
2 |
ステアリング コラム スイッチ センター |
3 |
ダイナミック スタビリティ コントロール |
4 |
エンジン コントロール ユニット |
5 |
運転席ドア ミラー(ハイ) |
6 |
助手席ドア ミラー(ハイ) |
7 |
ドアのスイッチ センター |
8 |
フット スペース モジュール |
9 |
ヒーター/エアコン |
10 |
メーター パネル |
11 |
助手席シート モジュール |
12 |
カー アクセス システム |
13 |
運転席シート モジュール |
ジャンクション ボックス コントロール ユニットには、複数の機能がまとめられています。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは信号を処理し、エレクトリック システムの他のバス接続ユニットに提供します。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、制御も行います。装備に応じて、ジャンクション ボックス コントロール ユニットによって以下の機能や信号が処理されます:
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、複数のバス システムが互いに通信することを可能にします。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、以下のバス システムのゲートウェイ機能を備えています:
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、フット スペース モジュールと共にパワー ウィンドウを制御し、モニターします。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは信号を検知し、他のバス接続ユニットに提供します。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは集中ロック用実行コントロール ユニットです。ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、すべての集中ロック モーターの制御を行います。以下の制御の組合せが可能です:
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、読出しにより、取り付けられているシート モジュールを点検します。ジャンクション ボックス コントロール ユニットがフィードバック信号を受信しない場合、シート ヒーターの制御を行います。その際、ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、シート ヒーターを制御するパルス幅変調信号を発します。シート モジュールの取付け時に、シート ヒーターは直接シート モジュールによって制御されます。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、ミラー ヒーターとウォッシャー ノズル ヒーターを制御します。
双安定リレーは、静電流エラー時にターミナル 30g-f を遮断するのに用いられます。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、メーター パネル用の信号を検知します。
ジャンクション ボックス コントロール ユニットは、DSC ボタンの信号を検知します。
ジャンクション ボックスのサービスに関しては、以下の注意事項があります:
カー メモリー/キー メモリーのほぼ全ての機能を車両側で設定することができます。
誤記、誤植が生じる可能性があるため、完全な一致を保証するものではありません、また将来予告なしに技術的変更が加えられることがあります。