マルチ ファンクション ステアリング ホィール(MFL)信号 DDE 5.0
マルチ ファンクション ステアリング ホィールは、クルーズ コントロール用の信号を FGRマルチ ファンクション ステアリング ホィール信号を介して DDE コントロール ユニットへ送ります。
MFL 検知システム
MFL が取り付けられているかどうか識別するために、MFL は個別ビット(いわゆるトグル ビット)から構成される信号を DDE コントロール ユニットへ送ります。このビットは、つねにステイタスを 0 から 1 へ、そして 1 から 0 へ変えます。この信号の変化(トグル)に基づいて、DDE コントロール ユニットは MFL が取り付けられていることを検知します。MFL が取り付けられていると検知されると、このステイタスは継続して DDE コントロール ユニットにメモリーされます。しかしトグル ビットは引き続き MFL から送られ、インターフェースのモニターのために使用されます。
クルーズ コントロールのスイッチ オフ条件
回復可能なコンフォート スイッチ オフ:
- 長時間にわたる車速値の規定車速値とのマイナスの誤差(最低 30 秒間、調整車速を 16 km/h 以上超える)
- 下限オフ車速を下回る(v < 23 km/h)
回復可能なクイック スイッチ オフ:
- クラッチを操作した状態
- ブレーキを踏み込んだ状態
- 下限回転数限界値を下回る(n < 1000 rpm)
- 回転数に対する車速比の許容できない変化(変化 v/n > 0.002 (km/h)/(rpm))
- DSC/ASC の介入
- 有効なギアに入っていない場合
- ハイドロ プレーニングが検知された(フロント ホィールとリア ホィール速度の差が 0.5 秒以上、> 10 km/h)
- マルチ ファンクション ステアリング ホィールの信号が正常でない
回復不能なクイック スイッチ オフ:
- ブレーキ ライト スイッチで故障が検知された場合
- マルチ ファンクション ステアリング ホィールの信号が正常でない
- 回転数センサーの故障
- クラッチ スイッチで故障が検知された場合
- 車速信号が正常でない
- 衝突が検知された
- 著しい減速が検知された(a < -8 m/s2)
- 著しい加速が検知された(a > 8 m/s
2
)
各スイッチ オフ条件の作動はテスト モジュールで読み出されます。
故障時の処理
MFL インターフェースで以下の故障が検知されることがあります:
- 4A30、トグル ビットが正常でない
- 4A31、信号が周波数の異常を示す
- 4A32、マルチ ファンクション ステアリング ホィールの信号がない
- 4A33、マルチ ファンクション ステアリング ホィールの信号が正常でない
結果:クルーズ コントロールの停止