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ミラーの電動調節は、運転席側および助手席側のドア モジュールを介して行われます。 調節スイッチは、運転席側ドア モジュールにあります。
スイッチ操作は、P バスを介して送られます。 ドア モジュールは半導体を介して、ミラーの調節モーターを制御します。
水平方向および上下方向の調節用として、ミラー ハウジング内にそれぞれ電子制御モーターが取り付けられています。
車両にシート メモリーおよびステアリング コラム メモリーが取り付けられている場合は、ミラー位置も検知され、メモリーされます。
シートおよびステアリング コラム メモリーには、専用のモジュール(専用の診断プログラム)があり、K バスを介して ZKE のジェネラル モジュールと結ばれています。シートおよびステアリング コラムの位置は、このモジュールに検知され、メモリーされます。
これと同時に、ミラー位置がドア モジュールにメモリーされます。
ミラー位置の検知は、ミラー モーターに取り付けられているポテンショメーターにより行われます。
メモリー モードの作動は、シート/ステアリング コラム メモリー用のモジュールに接続されているメモリー スイッチにより行われます。メモリー スイッチのスイッチ位置は、K バスを介してジェネラル モジュールへ伝送され、さらに P バスを介してドア モジュールへ伝えられます。
ミラー ヒーターは、ドア モジュールにより制御されます。 ヒーターは Kl.15(イグニッション スイッチ「2」)以上で作動します。 始動開始時間は、外気温度により異なります。
ジェネラル モジュールは K バスを介して IKE から外気温度の情報を得て、ヒーターのタイミングを算出します。 この時間は周辺モジュールへ伝送され、実行されます。 外気温度が 25 o C 以上のときヒーターは作動しません。外気温度が −10 o C 以下のときヒーターは連続してオンになります。
ドア ミラー格納用の電子制御モーターにより 、左右のドア ミラーは走行方向と反対方向へ格納されます。
格納用ボタンは、運転席側ドア モジュール内にあります。スイッチの信号は、P バスを介して助手席側ドア モジュールへ伝送されます。 この信号によりミラー位置に応じてミラーが格納されたり、起こされます。
ミラーを手で起こした場合、または衝突などでミラーが機械的に起きてしまった場合は、ミラーは格納モーターから機械的に連結解除されます。 ミラーにはマイクロ スイッチが取り付けられていて、このスイッチが連結解除を検知し、グラウンド信号を各周辺モジュールへ切り換えます。
スイッチを押して機械的に連結解除されたミラーを作動させると、ミラーはマイクロ スイッチが機械的ロック信号を出すまで、格納モーターにより「起こす」方向へ動きます。 モーターの最大作動時間はこの場合 15 秒です。
ミラー格納モーターはブロック作動するので、作動が頻繁な場合は熱によるオーバー ロードが発生することがあります。 これを防止するためにリピート ロックが取り付けられていて、1 分以内に 6 回作動が行われると格納モーターは 3 分間ロックされます。