ブレーキの作動を常に(エンジン停止時を含めて)十分なものにするためには、ブレーキ系統の負圧を常にモニターする必要があります。このモニターのため、MSA 装備車にはすべてブレーキ ブースターとチェック バルブの間にブレーキ負圧センサーが設けられています(ブレーキ系統の全体を下図に示します)。最初の図は BMW 1 シリーズおよび 3 シリーズのブレーキ系統、第 2 の図は MINI 車のブレーキ系統です)。
コンポーネントの名称は次のとおりです:
ブレーキ負圧センサーは 「ブレーキ ブースター負圧センサー」とも呼ばれます。このセンサーは BMW 1 シリーズおよび 3 シリーズでは別ラインで接続されており、MINI 車ではチェック バルブに直接取り付けられています。ブレーキ負圧センサー(BUS)は圧電方式で、センサーのフィード バックする電圧信号が下記の基準値表に従ってエンジン コントロールで負圧に換算されます。出力信号の電圧範囲は 350 〜 4650 mV です。
ブレーキ負圧が 500 hPa(mbar)の限界値を下回ると、安全のためエンジン自動始動(スイッチ オン要求:EV)が起動します。エンジンのオフは 550 hPa の制限値以上で防止されます。
負圧、hPa (mbar) |
出力電圧信号、mV |
---|---|
+/- 0 |
681 |
+ 50 |
864 |
+ 100 |
1045 |
+ 150 |
1227 |
+ 200 |
1410 |
+ 250 |
1590 |
+ 300 |
1773 |
+ 350 |
1954 |
+ 400 |
2136 |
+ 450 |
2318 |
+ 500 |
2500 |
+ 550 |
2681 |
+ 600 |
2863 |
+ 650 |
3045 |
+ 700 |
3227 |
+ 750 |
3410 |
+ 800 |
3591 |
+ 850 |
3773 |
+ 900 |
3955 |
+ 950 |
4138 |
+ 1000 |
4318 |
+ 1050 |
4500 |
+ 1090 |
4650 |
+ 1100 |
4650 |
+ 1150 |
4650 |
+ 1200 |
4650 |