エレクトリック システム診断:ターミナル コントロール

ターミナル制御は様々なコントロール ユニットを介して分割されています。以下のブロック ダイアグラムは、関係するコントロール ユニットとボディ電装への組み込みを一覧表示したものです。

FEA0904PIC89613101

JBE

ジャンクション ボックス コントロール ユニット

SV

ジャンクション ボックスのフューズ ボックス

CAS

カー アクセス システム

RAD2

ラジオ 2
(装備に応じる)

M-ASK

マルチ オーディオ システム コントローラー
(装備に応じる)

CCC

Car Communication Computer(カー コミュニケーション コンピューター)
(装備に応じる)

DME

デジタル モーター エレクトロニクス

DDE

デジタル ディーゼル エレクトロニクス

IBS

インテリジェント バッテリー センサー
(装備に応じる)

K-CAN システム

ボディ範囲のバス システム

MOST

オーディオおよびコミュニケーション領域のバス システム
(装備に応じる)

PT-CAN

駆動系およびシャシー関係のバス システム

以下のターミナルがあります:

Kl.30:

Kl. 30 はバッテリー ターミナルからセイフティ バッテリー ターミナルを経由してフロント フューズ ボックスへ通じています。 バッテリーのターミナルに接続すると、Kl. 30 に電圧がかかります。Kl. 30 はフューズ ボックスの約 40 のフューズに接続しています。

Kl. 30 から電源を供給されるコントロール ユニット:

AL

アクティブ ステアリング(モデル イヤー 03/2005 以前)

AHM

トレーラー モジュール(モデル イヤー 03/2007 以前)

CA

コンフォート アクセス(モデル イヤー 09/2006 以前)

CAS

カー アクセス システム

CDC

CD チェンジャー(モデル イヤー 09/2004 以前)

DME

デジタル モーター エレクトロニクス

DDE

デジタル ディーゼル エレクトロニクス

DWA

盗難防止装置

EGS

トランスミッション コントロール(モデル イヤー 03/2005 以前)

EPS

電気機械式パワー ステアリング

EKP

電動フューエル ポンプ(モデル イヤー 03/2005 以前)

FRM

フット スペース モジュール

FZD

ルーフ機能センター

JBE

ジャンクション ボックス コントロール ユニット

メーター パネル

メーター パネル(モデル イヤー 03/2007 以前)

MRS5

マルチ レストレイント システム

SH

パーキング ヒーター(モデル イヤー 03/2005 以前)

SMBF

助手席シート モジュール(モデル イヤー 09/2006 以前)

SMFA

運転席シート モジュール(モデル イヤー 09/2006 以前)

SMG

シーケンシャル マニュアル トランスミッション
(モデル イヤー 03/2005 以前)

SZL

ステアリング コラム スイッチ センター

Kl. 30g:

Kl. 30g は CAS によって制御されます。使用者の操作によって車両リンクがウェイク アップすると、Kl. 30g がオンにされます。Kl. 30g はコーディング可能な追作動時間後(例えば 30 分)、オフにされます。追作動時間は Kl. R オフ後に始まります。Kl. 15 の場合、半導体スイッチを介して CAS によってフューズ ボックスのリレーが制御されます。 Kl. 30g のリレーはバッテリー電圧をフューズ ボックスの約 18 のフューズに接続します。

Kl. 30g から電源を供給されるコントロール ユニット:

ACC

アクティブ クルーズ コントロール

AL

アクティブ ステアリング(モデル イヤー 09/2005 以降)

AMP

アンプ

CDC

CD チェンジャー(モデル イヤー 12/2004 以降)

CID

セントラル インフォメーション ディスプレイ

CON

コントローラー

CVM

カブリオレ ソフト トップ モジュール

DSC

ダイナミック スタビリティ コントロール

DAB

デジタル チューナー

EGS

トランスミッション コントロール(モデル イヤー 09/2005 以降)

EKP

電動フューエル ポンプ(モデル イヤー 09/2005 以降)

IHKA

オートマチック ヒーター/エアコン

IHKR

ヒーター/エアコン

IHR

ヒーター/エアコン

LDM

前後方向ダイナミクス マネージメント

RAD

ラジオ

RAD2

ラジオ 2

RDC

タイア空気圧コントロール

SDARS

中継サテライト チューナー

SH

パーキング ヒーター(モデル イヤー 09/2005 以降)

SHD

パノラマ ガラス サンルーフ(E91)

SMBF

助手席シート モジュール(モデル イヤー 03/2007 以降)

SMFA

運転席シート モジュール(モデル イヤー 03/2007 以降)

SMG

シーケンシャル マニュアル トランスミッション
(モデル イヤー 09/2005 以降)

TCU

テレマティック コントロール ユニット
(米国仕様を除く)

ULF

ユニバーサル充電およびハンズ フリー ユニット

ULF-SBX
ULF-SBX-H

インターフェース ボックス
インターフェース ボックス High

VM

ビデオ モジュール

VTG

トランスファー ギア ボックス

Kl. 30g-f:

Kl. 30g-f は故障の検知時にのみオフにされる Kl. 30 です。

Kl. 30g-f は、双安定リレーが取り付けられている場合にのみ存在します。フューズ ボックス内のリレーの配列は見ることができません。通常、双安定リレーは IBS と共に取り付けられます。
CCC、M-ASK またはパーキング ヒーター装備車にはこのリレーが取り付けられています。 TCU を装備したいくつかのバリエーションでは、双安定リレーも取り付けられています。
Kl.30g-f 非装備車では当該フューズには Kl.30g が用意されています。

JBE はパワー ディストリビューション内の双安定リレーを介して Kl. 30g-f を制御します。双安定リレーをオン/オフすることができます。通常、双安定リレーは常にオンにされています。双安定リレーには 2 個のリレー コイルがあり、常に最後に制御された状態(オンにされた、またはオフにされた)に止まり続けます。

以下に Kl. 30g-f がオフにされる 3 つの故障事例を示します:

全てのオフの場合、JBE に故障がメモリーされます。Kl. 30g-f のオフは検知された故障には起因しません。オフは車両の故障を修理し、路上故障を防止するために行われます。Kl. 30g-f のオフは、負荷の故障が Kl. 30g-f にあることを意味するものではありません。

Kl. 30g-f のオン条件は Kl. R のオンです。そのため、Kl. R または Kl. 15 の場合、常に Kl. 30g-f がオンにされます。

Kl. 30g-f から電源を供給されるコントロール ユニット:

AHM

トレーラー モジュール(モデル イヤー 09/2007 以降)

CA

コンフォート アクセス(モデル イヤー 03/2007 以降)

CCC

Car Communication Computer(カー コミュニケーション コンピューター)

CNAV

ナビゲーション システム、中国仕様

JNAV

日本仕様ナビゲーション システム

KNAV

ナビゲーション システム、韓国仕様

メーター パネル

メーター パネル(モデル イヤー 09/2007 以降)

M-ASK

マルチ オーディオ システム コントローラー

TCU

テレマティック コントロール ユニット
(米国仕様のみ)

Kl. 15:

Kl. 15 の制御はスタート/ストップ スイッチの操作に応じて CAS によって行われます(イグニッション スイッチにキーが差し込まれている場合)。
Kl. 15 の切換えは半導体スイッチを介して CAS で行われます。半導体スイッチのアウトプットを介して、フューズ ボックスのリレーが制御されます。リレーはバッテリー電圧をフューズ ボックスの約 7 個のフューズに接続します。Kl. 15 の負荷はおもにここから電源を供給されます。

Kl. 15 から電源を供給されるコントロール ユニット:

FLA

ハイ ビーム アシスタント

PDC

パーク ディスタンス コントロール

いくつかのコントロール ユニットは安全上の理由から、FRM(フット スペース モジュール)などのように直接 CAS から Kl. 15 の配線を得ています。

Kl. 87:

DME/DDE は E ボックスのリレーを介して Kl. 87 を制御します。Kl. 87 は Kl. 15 がオンにされるとすぐにオンにされます。Kl. 15 のオフ後、Kl. 87 は DME/DDE によって少し遅れてオフにされます。

Kl. 87 からコントロール ユニットは電源を供給されません。

Kl. R:

Kl. R はハードウェア ターミナルとしては存在しません。 Kl. R のステイタスは CAS によってバス システムを介して通信されます。