車両の起動

ジャンクション ボックス コントロール ユニット(JBE)のウェイク アップの記録

1 シリーズおよび 3 シリーズ用の 2007 年 3 月モデル以降、K-CAN ウェイク アップは JBE2 によって検知され、個々のコントロール ユニットに割り当てることが可能です。K-CAN バスをウェイク アップした最後の 50 回の CAN メッセージが、JBE のエネルギー履歴メモリーに保存されます。 ランク条件として、メーター パネルおよび走行距離からの相対的時間も保存されます。

しかしながら、正当なバス ウェイク アップと許可されないバス ウェイク アップは区別できません。

注意事項:ウェイク アップしている CAN メッセージがテスト モジュールにおいて解析できない場合、「不明なコントロール ユニット」がバスをウェイク アップさせるコントロール ユニットとして表示されます。考えられる原因は:

コンポーネント簡略説明

ジャンクション ボックス コントロール ユニットのウェイク アップの記録

JBE にはさらに、いわゆるコプロセッサーがあります。JBE は静止状態では自動的にスリープ モードになり、これによりメイン プロセッサーがオフになりますので、JBE が短時間のウェイク アップを検知できないことがあります。
他のプロセッサーにより、K-CAN バスを常時モニターしてウェイク アップをエネルギー履歴メモリーに保存することができます。

システム機能

ウェイク アップは「Kl.R オフ」と「Kl.R オン」の間に検知されます。車両停止時の電気的プロセスにより、正常な車両でもバス ウェイク アップが行われます。 このため、このバス ウェイク アップを評価する場合は、通常行われるバス ウェイク アップを考慮する必要があります:

正当なバス ウェイク アップ

コントロール ユニット名

考えられるウェイク アップの理由 (正当なバス ウェイク アップ)

カー アクセス システム(CAS)

- スタート ストップ ボタンの操作。
- リモート コントロール/識別センサーをスライド イン スロットから出す。
- センター ロック ボタンの操作。
- リモート コントロールの操作。
- エンジン フード マイクロ スイッチ。
- 左右フロント ドア ハンドル コンタクト。
- ウェイク アップ ケーブル。
- TCU(テレマチック サービス)のウェイク アップ ケーブル。
- パーキング ヒーター機能のテレスタート。

CA コンフォート アクセス

- コンフォート アクセス

FRM フット スペース モジュール

- 負荷遮断装置。
- 左右リア ドア コンタクト。
- 左右フロント ドア コンタクト。
- 左フロント ドア ロック。
- ハザード ライト スイッチ。
- ライト スイッチ。
- 左右ターン インディケーター ステアリング コラム レバー。
- パッシング ライト。

JBE ジャンクション ボックス コントロール ユニット

- トランク リッド スイッチおよびトランク リッド ロック。
- ホテル ロック位置スイッチ。
- ウェイク アップ ケーブル。

KOMBI メーター パネル

- DME/DDE のクーラント温度の表示。
- パーキング ヒーター機能、パーキング ベンチレーション機能およびパーキング エア コンディショナー用の設定済みタイマーの動作。

M-ASK マルチ オーディオ システム コントローラー

- 音量調整用ロータリー/プッシュ ボタンの操作。

RAD/RAD2 ラジオ

- 音量調整用ロータリー/プッシュ ボタンの操作(Kl.30g がまだオフにされなかったときのみ)。

FZD ルーフ機能センター

- ルーム ライト スイッチ。

DWA 盗難防止装置

- 音響式および視覚式アラームの作動。


ウェイク アップの検知

 

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正常な場合 Aバス ウェイク アップが頻繁な、異常な場合 B の違い(上図を参照)。

  1. Kl.R はオフ。
  2. FRM のウェイク アップ(Kl.R オフ後 8 分): 負荷遮断装置、車両がロックされていない場合のみ。
  3. KOMBI のバス ウェイク アップ(Kl.R オフ後 40 分): クーラント温度の表示。バス ウェイク アップは常に発生するのではなく、一定の条件下でのみ発生します。
  4. KOMBI のバス ウェイク アップ(Kl.R オフ後 80 分): クーラント温度の表示。バス ウェイク アップは常に発生するのではなく、一定の条件下でのみ発生します。
  5. 正当なバス ウェイク アップ:上記の表を参照。


サービスに関する注意事項:

一般注意事項

許可されないウェイク アップが多すぎる場合のトラブルシューティング

上記以外の全てのコントロール ユニットは、車両を起動することはできません、不具合の場合にはテスト モジュール「エレクトリック システム診断」またはウェイク アップ分析のためのサービス機能において、「許可されないウェイク アップ」として検知されます。

不具合(許可されないウェイク アップの頻発)の際は、以下の考えられる原因を点検してください:

診断上の注意事項

診断システムの注意事項を確認してください:エレクトリック システム診断のテスト モジュール、ウェイク アップ分析用のサービス機能、原因を引き起こしたユニットの考えられるディフェクト メモリー登録。