ベンチレーションからのうなり音またはピーピー音に関する修理上の注意事項

ベンチレーションからのうなり音またはピーピー音に関する修理上の注意事項

 

苦情

ベンチレーションからピーピー音が聞こえます。

この異音は、特に以下の条件のもとで発生します:

考えられる原因

  1. 水の侵入によるブロワーの腐食
  2. ヒーター エア コンディショナーとサポート パイプとの衝突
  3. ミキシング フラップからピーピー音
  4. ミキシング フラップからピーピー音
  5. デフロスト フラップからピーピー音

修理の指示

ブロワーのロワー スラスト ベアリング付近に水や錆の跡がないか調べます。
そのために、ブロワー上部のキャップを開けます。図 1 を参照。
ブロワーが腐食している場合は、交換の必要があります。

水の侵入が確認できた場合は、カウルのカバー領域に漏れがないか点検します。必要に応じ、クロス メンバー シールとカウル カバー用のホルダー プレートを交換します。

以下のリペア マニュアルを参照してください:
- RA 5113117 カウル カバー交換
- RA 5131...カウル カバー用ホルダー プレート脱着/交換

さらにマイクロ フィルター ケースの上部が正常に取り付けられているか調べます。事情によっては、取付けの際に上部に歪みが生じることがあり、結果として漏れが生じます。図 2 と図 3 を参照。
車内からマイクロ フィルター ケースが(フロント ウィンドウを通して)図示されています。
図 2 は、正常にねじ止めされた上部を示しています。図 3 では、ゆがんだ状態でねじ止めされた上部を示しています。必要に応じば締付け部をゆるめて、上部を再調整し、正常にねじ止めし直します。RA 6431081 も参照してください。

水の侵入が確認できなかった場合には、ダッシュボードのサポート パイプとヒーター エア コンディショナーとが衝突していないか点検します。そのためにダッシュボードを取り外します。1 枚の用紙を使って、フレッシュ エア フラップとデフロスト フラップ間の領域で、ヒーター エア コンディショナーとサポート パイプとに隙間があるか点検します。ヒーター エア コンディショナーとサポート パイプとの間に難なく用紙を差し込めなくてはなりません。図 4 および図 5 を参照。

用紙を差し込められず、ヒーター エア コンディショナーがサポート パイプにぶつかっている場合は、両方のボルト締付け箇所に平形ワッシャー(8x23x1mm)を取付けます。その後、隙間の点検を再度行います。図 6 を参照。

隙間を確保できたら、ヒーター エア コンディショナーを設定温度最低 26 °C(78.8 °F)で 60 分間作動させて充分に温めます。その後、ピーピー音が発生するか調べます。引き続き異音がする場合は、ヒーター エア コンディショナーの新しいハウジングを取り付けます。新しいハウジングの取付け後に、同様にサポート パイプとの隙間の有無を点検し、必要に応じて平形ワッシャーを追加して隙間を確保します。

注意

新しいハウジングの取付け後に、同様にサポート パイプとの隙間の有無を点検し、必要に応じ平形ワッシャーを追加して隙間を確保します。

図 1

 

GR_FB6406030

ブロワーの腐食を点検します。

図 2

 

GR_FB6406028

間隔(1)が 1 cm よりも小さい場合は、上部が正常に取り付けられています。

図 3

 

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間隔(1)が 1.5 cm である場合、上部はゆがんだ状態で取り付けられています。

図 4

 

GR_FB6406026

(1)用紙

図 5

 

GR_FB6406027

(1)用紙

図 6

 

GR_FB6406025

(1)ボルト締付け箇所

(2)サポート パイプ